バチバチお柴灯
こんぺー含む山形全域では、毎年1月半ば頃、無病息災を願って去年のお札やら藁やら竹やらを焼くお柴灯(おさいとう)という行事が行われる。
こんぺーでは毎年集落の誰かが湯殿山 に世帯数分のお札をもらいに行く。毎年更新されるので、去年の分をお柴灯で焼くわけです。その他お守り、しめ縄、そういうゴミ箱に捨てづらいものもお柴灯にて焼かれる。余談ですが、湯殿山参りは昔は歩いて行っていたそう。
お柴灯に参加するのは、実は去年が初めてではない。まだYUTAと付き合っていた一昨年に来たことがあった。私以外の人は集落民なので当然顔見知り。暗がりとはいえ、私は「なんか変なのが一人いっぺ」となるわけだ。
YUTAは集落みんなの子であり孫であり恋人(?)。中でもYUTAを溺愛しているおばちゃんの一人が、近所のS子さん。
お柴灯の火を遠巻きに望みつつ暗がりで気配を消していた(つもり)の私だったが、S子のセンサーに狂いはない。
私にベシィッッッと厳しい視線を向け、すたすたとYUTAのもとへ。
「あの女、誰だべ?」
聞こえた~~~ 聞こえたよぉ~~~~
あっ、ここには住めねぇ…と思った瞬間だった。
そんな恐怖の出会いから早二年。
S子さんには、今ではYUTA同様にかわいがっていただいている(なんせ愛息子の嫁だからな)。
今年のお柴灯は来週末。今年もみんなで火を囲み一年の無事を祈りたいと思う。
去年のお柴灯、隣の家に本気の餅花が飾ってあった。手づくりの餅花自体も珍しいけど、真札一万五千円も吊るのか…。