さっそくきた!
日曜日。今日もあさから除雪だー!
おやすみというのに、関係ないですね。こればっかりは。雪国にお住まいのみなさん、わたしも日々頑張って除雪してまーす!みんな安全にやりましょうね〜
ててこ(こちらの方言で手)で頑張っていると、近くのビニールハウス周辺を除雪していた近所の農家さんが通りかかってくれました!
おっしゃー!きたー!わたしの心がざわつく。
距離は20m。
お互い目で挨拶し、農家さんは除雪機を指さし、その後、我が家を指さす。
よしよしよーーっしゃー!大漁や〜♪
これはでかいぞ!
わたしはすかさずお辞儀し、車をそそくさとどかす。
こうして除雪プロジェクトがはじまった。ずっとこの日をねらってた。
ほんの少しでとってもありがたいのだけど、ここは俺の出番とばかり、めちゃめちゃ広〜く除雪して頂いた。
ありがとさまっす〜!!!ひゅ〜うん!
そして午後は、地図帳・Googleマップとにらめっこ。地図大好きなんです。じゃまだって言われるので最小限、各場所に地図を張っています。
こんな感じです。
キッチン:東北地図・町内地図
玄関:高速道路地図・JMTマップ
トイレ:世界遺産地図
あっという間に過ぎる。
今日はチェコ、ロシア、南西諸島の航空券をチェックし、山繋がりの友人知人と情報共有して終了。
夕方、これまた別の近所の人が、唐揚げと餅3種類もってきてくれた。いずれも以前、私が食べたいと言っていたやつだ。覚えてくれていた。ありがたい。
そして最後に、よしのと餃子つくって食べておわり。おれは包むの上手くない。焼き加減はいい感じだぞ〜!
近所の人がごはんを持ってきてくれるということ、またあらためて詳しくお伝えしたいな。このこと、毎回感動している。本当に凄いんだ。
渡されるときの少ない会話。でも、瞳から輝きが溢れている。そしてすぐ、我が家の玄関を閉めて去る。何を思って道中歩いているのだろうか。
今日の1日もまた、心にずっと残る。
バチバチお柴灯
こんぺー含む山形全域では、毎年1月半ば頃、無病息災を願って去年のお札やら藁やら竹やらを焼くお柴灯(おさいとう)という行事が行われる。
こんぺーでは毎年集落の誰かが湯殿山 に世帯数分のお札をもらいに行く。毎年更新されるので、去年の分をお柴灯で焼くわけです。その他お守り、しめ縄、そういうゴミ箱に捨てづらいものもお柴灯にて焼かれる。余談ですが、湯殿山参りは昔は歩いて行っていたそう。
お柴灯に参加するのは、実は去年が初めてではない。まだYUTAと付き合っていた一昨年に来たことがあった。私以外の人は集落民なので当然顔見知り。暗がりとはいえ、私は「なんか変なのが一人いっぺ」となるわけだ。
YUTAは集落みんなの子であり孫であり恋人(?)。中でもYUTAを溺愛しているおばちゃんの一人が、近所のS子さん。
お柴灯の火を遠巻きに望みつつ暗がりで気配を消していた(つもり)の私だったが、S子のセンサーに狂いはない。
私にベシィッッッと厳しい視線を向け、すたすたとYUTAのもとへ。
「あの女、誰だべ?」
聞こえた~~~ 聞こえたよぉ~~~~
あっ、ここには住めねぇ…と思った瞬間だった。
そんな恐怖の出会いから早二年。
S子さんには、今ではYUTA同様にかわいがっていただいている(なんせ愛息子の嫁だからな)。
今年のお柴灯は来週末。今年もみんなで火を囲み一年の無事を祈りたいと思う。
去年のお柴灯、隣の家に本気の餅花が飾ってあった。手づくりの餅花自体も珍しいけど、真札一万五千円も吊るのか…。
除雪生活たまに青空!
で〜ん!軒先に達するまで、まだ余裕がある。
あと2回は屋根の雪が全部落ちても大丈夫だろう。
屋根の雪が3回目に落ちるまでには、落雪スペースを確保しなければならない。うーん。
40~50cm軒先に雪が飛び出す度に切らなければなりません。飛び出した雪が落ちてくると危険。雨樋がないので雫もぽたぽた落ちてくる。さらに、ひやひやした近所のおばあちゃんに、先に切られるのを防ぐためです。
一晩・日中通して雪が降った日には、朝30分。夕方40分。除雪にかかります。雪国生活手強い所以です。これだけやっても必要最低限のスペースしか確保できません。人の通る通路や車の駐車場のみです。雪が降らない地域の生活より、毎日1時間少なく感じます。除雪の手仕事は、年々、感動<疲労が勝ります。
5年目になったのでそれなりに手際よく、暖機運転と、駐車場の車の出し入れ、駐車スペースを平らにする、軒下の雪切り、玄関〜駐車場まで人が歩けるよう整地できるようになりました。
町内のコンビニまで、夏道で15分かかります。冬はというと、30〜40分かかります。余裕も含めてだいたい3倍の運転時間を見積もっています。
キッチンを温めるストーブは、4ℓの灯油が3日で消えます。笑
お風呂を沸かすのに必要な灯油は、毎日約2ℓ。お風呂に張った水は冷たく、30分ぐらいかけてやっと氷水が常温の水になります。その後10分ほどでお湯が完成です。そして15分後、湯は冷めまーす。もうほんと、あっという間です。
その他合わせて平均1日約3ℓ必要。
灯油代:1ℓ100円×3ℓ×30日=月約9000円
5年経って落ち着いて対処できるようになりました。
大雪でひやひやすることもなくなりました。
めでたしめでたし!
追加:ここは正面玄関。ここは日当たりがよいので屋根の雪が落ちやすいところ。今シーズンはこのくらいに溜まった雪をすでに2回ご近所さんが、除雪機で飛ばしてくれました。ありがとうございます。帰って来たら雪がない!わたしはそんな日が大変ありがたいのです。
こんぺーにやってきた
去年の正月、こんぺーにやってきた。
山形県のえくぼらへん、朝日町。そのさらに南端のたった12世帯の集落が今平(こんぺー)。町内では「二度とこんぺー(来んべ〜=行かない)」などと称される小っちゃな集落。
冬の雪国、無職金なし車なし、ペーパードライバー、繋がらないスマホ、24人しかいない住民。
かねてよりゆるふわロハス田舎移住者とは一線を画したいと思ってた私には、最高(最低)な条件での生活スタートだった。私は四国生まれ、日本の地中海こと瀬戸内海で、雪どころか雨もほとんど見ず(嘘)に育ったぐらいの温室育ちだった。厳しさしかない。
こんぺーは夫(当時婚約中)のYUTAが5年前から住んでいる集落で、結婚するにあたり彼がここに住み続ける理由を知らねばならんだろうと思い、あまり後先考えずに移り住んだのだった。
こんぺー生活は、当時YUTAに密着していたでかいテレビディレクターM氏との3人生活からスタートした。両腕に荷物を抱えてテコテコこんぺーの家に向かうところをジーーッと撮られ、ガラガラ(鍵かけてない)、部屋に入って荷ほどき、洗濯するかどうか揉める、などなど、本当に全部ジーーッと撮られ続けた。いずれも番組には使われなかった。
M氏にも奥様がいるが、多忙でほとんど一緒に食事をすることもないらしく、私が味噌汁を作ったら「俺が求めていた家庭ってのはこーいうのだなぁ」としみじみでかい声で呟いていた。お家に帰ってね。
四国から持参したお土産を片手に集落中の家々を回って、引っ越しと婚約の挨拶をし、何となく皆さんの顔と名前を覚えたのだった。
あったまり〜がいのち!
どおもぉ。おれです。歯磨きしてます。お風呂入ってきました。これくらい。頭洗うの忘れて出てきました。なにやってんだろうね。おれ。